このページでわかることは?
- パネルやパワーコンディショナーはどれくらい使用できるのか?
- 経年劣化の理由は?
- 発電量が低下する理由は?
- 太陽光発電の法令耐用年数とは?
このような内容になっています。太陽光発電の寿命がくわしく知りたいなら必読の内容になっています。
ぜひ、最後までお読みください。
太陽光発電のYouTube動画です。わかりやすかったので載せておきます。
太陽光発電の耐用年数、パネル寿命は?
太陽光発電を購入するにあたり、心配なのが耐用年数、いわゆるパネル寿命だったり、パワーコンディショナーの寿命ではないでしょうか?
まずはパネルの寿命から紹介していきますが、基本的に20年〜30年は耐用年数があるとされています。
一般的なソーラーパネルの寿命は、だいたい20年程度であるといわれています。
寿命の長いソーラーパネルであれば30年近く長持ちするものもあり、しっかりとメンテナンスを行っていれば、かなり長い期間にわたって太陽光発電システムの機能を持続させることができるでしょう。
引用元:ループでんき公式サイト
この理由ですが、太陽光発電のパネルは相当頑丈に生産されていて、壊れることはまずないんです。
年々パネルは強度や発電能力が進化している。
わたしは実際に電気工事会社で働いていて、太陽光発電のパネルを広大な土地に1万枚以上
(メガの上のギガです。)も取り付けた事がありました。(;^ω^)
太陽光発電のパネルは固定されているので壊れにくいんです。
私が壊れやすいと感じる部分とは・・・よく使っている、稼働している部分が壊れやすいんです。
太陽光発電パネルと接続している屋根や床は?
パネルは壊れにくいと説明しましたが、太陽光発電のパネルは床や屋根に取り付けますよね?
自然災害の台風や地震(震度5くらい)で屋根から落ちてパネルが壊れる、もしくはパネルが地面に落ちて割れてしまう事が考えられますが、それも心配無用です。
パネルは基本的に電気工事業者が取り付けています。電気工事業者は床や壁や天井に物を取り付けるプロです。資格も持っていないと工事はできません。
↓↓↓電気工事士の資格はこんな感じです。
わたしも電気工事士の一人ですが、分電盤や照明器具、それに金属の骨組みなど(太陽光発電のパネル床置きタイプ)工事現場で毎日というくらい壁、屋根、天井、コンクリートの床に取れないように取りつけています。
パネルは取り付け金具、取り付けボルト有り。
また、絶対に取れないように取りつけていると自信を持って言えるのは、電動工具で締め付けているからなんです。(TVでよく芸能人が電動工具を使っている物です。)
電動工具は締め付ける力も強く、使い方をまちがえると腕の骨が折れるキケンな工具なんです。
床置きタイプにはナット、ワッシャー、スプリングで強固に固定しています。
また、一軒屋の屋根ならクギなどで固定しているので、屋根から落ちることはまずないですよ。
もちろん直下型の強い地震が起きた場合はわかりませんが・・・
パネルがもしも壊れるとしたら、こんな部分です。。。
パネルが壊れるとしたら

太陽光発電のパネルで壊れるとしたら、パネル同士を接続しているケーブルが壊れる可能性があります。
壊れるとはケーブルの場合、断線やケーブルがパネルから外れる事。
もしも、なんらかの原因でケーブルが断線もしくは外れていても、簡単に取り付ける事ができ、予備のケーブルさえあれば新しいケーブルと交換もちゃっちゃっとできるんですよ。
ぶっちゃけ言ってしまいますと、コンセントにTVのケーブルをさすくらい簡単です。だれでもできてしまいます。(笑)
ある例を出しますと、桑野太陽光発電所の社長の太陽光発電のパネル、それにパワーコンディショナーは設置して20年間一度も故障がないんですよ!
また、30年設置しても一度も故障がないとの報告も上がっているんです。
たくさんの方は、驚くかもしれませんが、わたしはこれは当たり前だと思いました。
実際に取り付けていたのでわかりますが、パネルは動かないから壊れにくいんですよ。
また、太陽光発電のパネルの耐久年数は20年〜30年と言われていますが、メンテナンスをしっかり行えばこの耐用年数はふつうです。
太陽光発電を設置すれば、20〜30年以上は発電して、あなたがテレビを見ていても、昼寝をしてもお金を運んでくれますよ(笑)
もちろん、地震やヒョウなどで「パネルにダメージ」がある場合は耐久年数は短くなります。
次にパワーコンディショナーです。
パワーコンディショナーの耐用年数は?
パワーコンディショナーの耐用年数はパネルより短く、10年〜15年と言われています。
資源エネルギー庁では20年間に1度交換されると書かれていました。
パワコンについては20年間で一度は交換され、18.8万円程度が一般的な相場(5kWを. 想定)
引用元:資源エネルギー庁より
ですが、これは気候によると思うんですよね。
わたしはよく電気の分電盤の点検なども行っていますが、パワーコンディショナーは屋外に設置されていることもあります。

屋外だと、気候によって経年劣化は早まります。逆に屋内に設置されているパワーコンディショナーは劣化が遅いですね。
パワーコンディショナーは電化製品なので、湿度の高い場所の場合には、基盤が錆びてしまうことがあるので注意しましょう。
引用元:楽エネ公式サイトより
また、屋内でも湿度の多い場所も劣化が早いんですね。
金属は湿気に弱く、サビが出てしまう。
そのために、屋内でも湿気が多い場所は劣化の進行ははやく、屋外で屋根などあり、天候に左右されにくい場所は劣化が遅いと言うことです。
太陽光発電は年数で発電量も低下する!?
太陽光発電は設置した際に、発電量が100%だとして、10年後、20年後も同じ発電量を維持できるかと言えば、それは無理な話しです。
こんな事例があるんですが、京セラが佐倉で25年目迎えた、太陽光発電の発電量を調査したところ、取り付け当時と25年目を迎えた発電量を比べると、9.62%ほど発電量が減少している事がわかりました。
また、昭和シェル石油グループのソーラーフロンティアも10%ほど減少したと発表しています。
この数字でわかる事は太陽光発電は経年劣化で確実に発電量が低下すると言う事なんです。
ですが、25年で9.62%という数字は決して悪い数字ではないと思うんです。
25年も太陽光発電を稼働すれば、太陽光発電の購入費はもとを取っているし、それ以上に得しているんです。
では、なぜ発電量が減少しているのでしょうか?
太陽光発電の発電量が減少してしまう理由は?

太陽光発電の発電量がどうしても落ちてしまう理由は主に2つです。
これはパネルに鳥の糞だったり、花粉や黄砂などの汚れがついて発電量が落ちてしまいます。
また、パネルの経年劣化で発電能力はどうしても落ちてしまいます。
もう1つ大きいのがケーブルの劣化なんです。
あなたがご自宅で使っている、洗濯機のケーブル、TVのケーブルなどなど、このケーブルは被覆(ひふく)と呼ばれるビニルで覆われています。
中には銅線が入っていますが、銅線は電気を流しやすいから使用しているんです。
銅よりも電気を流しやすいのは、銀や金です。

この銀や金のケーブルをご家庭にある家電に使っていたら、お金がいくらあっても足りませんが。
ものスゴイ費用になってしまいます。
そのために銅線がケーブルに使われるようになりました。うんちくが長くなるのでもうやめます。。。
このケーブルに使われている銅線も経年劣化で電気が流れにくくなっていきます。
そのために、発電量が低下するということです。
さきほど紹介しましたが、京セラが佐倉で25年もケーブルを使って9.62%ほど発電量が低下していますが、わたしは上出来だと思いますよ。
太陽光発電の発電効率が大きく下がってしまう原因は、経年劣化やパネル表面についてしまった汚れや、ガラスや内部の損傷や劣化といった精密機械であるが故の原因だけではなく、高温に弱いといった性質や、電圧上昇抑制といった電力会社とのつながりから起こる事も挙げられます。
引用元:タイナビ公式サイト
また、メンテナンスもしっかりしていたと感じています。
では、パネルの種類で発電量が変わるのでチェックしましょう。
太陽光発電の発電量が大きく変わるパネルの種類とは?

これをチェックしてほしいのですが、見てもらえますか?
パネル種類 | 発電量の変化。 |
---|---|
単結晶 | 設置時96.40%→5年後96.40%→10年後92.20%→20年後84.20%→減少率12.2% |
多結晶 | 設置時97.40%→5年後97.40%→10年後94.30%→20年後88.40%→減少率9% |
CIS/CIGS | 設置時98.50%→5年後98.50%→10年後92.50%→20年後81.40%→減少率17.1% |
ヘテロ接合(HIT) | 設置時98%→5年後98%→10年後95.60%→20年後90.80%→減少率7.2% |
アモルファス | 設置時94.30%→5年後94.30%→10年後87.60%→20年後75.70%→減少率18.6% |
この数字をチェックすると、5年目までは発電量に変化がなく、10年後から次第に発電量が減っていくのがわかりますね。
数字の減りの少ない材質をお使いになる事と、値段なども考慮するといいですね。
わからない場合は、専門業者がオススメなパネルの種類を教えてくれますよ。
太陽光発電で勘違いに法令耐用年数がある!?

太陽光発電の耐用年数を調べていて、とくに勘違いされている事に、法令耐用年数と先ほど紹介した耐用年数です。
法令耐用年数は17年となっていて、耐用年数をあらわした年数ではなく、法令で減価償却する期間を示しています。
ここは間違えやすいので注意するといいですね。
法令耐用年数には、種類があるのですがご存じですか?
- 住宅用の太陽光発電は17年
- 産業用太陽光発電は9年
- 法定耐用年数の区分は9年
住宅用太陽光発電設備の耐用年数
10kW以上の太陽光発電設備を個人が導入してアパートの屋根等に設置した場合は、余剰分を売電する場合でも設備は償却資産となり、17年の法定耐用年数が適用されます。
産業用太陽光発電設備の耐用年数
その場合の法定耐用年数は、「機械・装置以外のその他の設備の主として金属製のもの」に該当し、年数は17年と定められています。
法定耐用年数の区分
太陽光発電設備は最終製品が「電気」ではなく「自動車」になるため、自動車に関する設備と判定されます。したがって、耐用年数は、17年ではなく、「輸送用機械器具製造業用設備」の9年が適用されることになります。
引用元:楽エネ公式サイトより
となっているので間違えないようにしてほしいと思います。
太陽光発電の耐用年数のまとめ。
以上が耐用年数についてでした。
太陽光発電には耐用年数がありますが、しっかりメンテナンスする事でパネルやコンディショナーは長持ちします。
あなたが太陽光発電を設置することで、長期間にわたって、電気料金が安くなりますよ。

本日はここまでお読み頂きありがとうございました。
ハツオでした!
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